掲載:2016.07.30)介護のお仕事シリーズ② ~「仕事がきついと聞くけど、実際は?」~
介護の仕事は“きつい”とよく言われていますが、どんな仕事でも楽な仕事はありません。精神的なのか体力的なのか、それぞれの受け止め方によりますが、大なり小なり“きつい”思いを抱えながら皆さん仕事をしているのではないでしょうか?
介護の仕事においては、はっきり言って楽な仕事ではありません。ただ、それが“きつい”という言葉1つに当てはめてしまうのは、介護の現場を見てきて少し違うような気がします。
労働環境を表す3K(きつい、汚い、危険)という言葉がありますが、介護の現場でもこれに直面することは多々ありますが、それが介護の現場は劣悪な環境だと位置づけてしまうのは間違った判断です。
これから3Kを例えに、介護現場の実情をご説明していきましょう。
◆「きつい」
一日の流れが目まぐるしく業務と時間に追われる…といったことは正直あります。ただそれはプロであれば臨機応変に段取りを組んでこなしていけば“きつい”という感覚はなくなります。要領を得ないでただ業務に振り回されていると、精神的にも体力的にもきついと感じるのは当たり前です。
しっかりと自分のやるべきことや自分なりのゴール設定し、それに向けて一つ一つ片づけていけば、仕事のやりがいや自分の今後の展望も見えてくるはずです。
やらされているのではなく、自分でやっているという意識を芯にもっていれば“きつい”と思うことはありません。
◆「汚い」
排便の介助をする際、便が手にかかったり制服に付いたりと確かに汚いシーンはあります。しかしそれが絶対に嫌だということであれば、そもそも介護職には向いていません。
人が生きていくうえで、食事や排便は当然必要な行為です。おそらく介護サービスを受けている方のほうが屈辱を感じている事もあるのではないでしょうか。目に見える汚れは洗えば消えます。
ここはプロとして、スムーズに対処し何事もなかったかのようにふるまえるぐらいの度量で対応しましょう。
◆「危険」
高齢者のケアを扱っている介護の現場では、高齢者の中に感染性の疾患を持っている方がいる事も珍しくありません。介護の仕事をする上での危険は「感染の危険」です。
ただし、これは重篤な事態に発展する恐れがある場合もあるため、相当注意を払って対応します。
高齢者は些細な事でも生命に関わる重篤な事態に発展することがあります。例として風邪や誤嚥や寝たきり等から肺炎引き起こすこともあります。
実際肺炎は高齢者の死亡原因の上位にあることから、環境的に様々なリスクに関して医療的な対処方法も身に付きやすい為、自分や家族にその知識を転用することもでき、生涯役に立つスキルが介護の仕事を通して身に付けることができます。
きつい事ばかりが注目されやすい介護職員ですが、見方や考え方を変えるだけで生きていくうえで必要な知識やスキルが身につくことが明白です。
そして、人の役に立っている実感を肌で得らながら仕事が出来るというのも大きなやりがいの一つです。
実際、この部分にやりがいを感じて業界から離れない介護職員が多いのが現状です。
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